会長挨拶

会長

第8回日本サルコーマ治療研究学会学術集会
会長 平賀 博明
国立病院機構北海道がんセンター 骨軟部腫瘍科・サルコーマセンター

このたび第8回日本サルコーマ治療研究学会学術集会を2025年2月21日(金)、22日(土)の2日間、北海道大学 学術交流会館において開催させていただくこととなりました。

本学術集会は肉腫(サルコーマ)に関わる400名を越える様々な診療科の医師、研究者、医療スタッフ、企業、患者さんの参加を見込んでおり活発な討論が行われる予定です。
希少がんである肉腫(サルコーマ)は小児・AYA世代から高齢者までの年齢さらに全身の様々な部位に発生するがんで、患者様の罹患率は低く治療方針は定まっていないのが現状です。運動器に発生することが多いため整形外科で扱われることが多いものの、後腹膜や頭頸部、婦人科、皮膚科領域にも発生し多くの診療科が関与します。近年では遺伝子変異に基づく病理診断が治療選択に重要で、薬物療法を行う腫瘍内科医や、放射線療法を行う放射線科医の協力が必要です。そのため治療成績の向上には学際的な協力が必要です。

第8回学術集会では、肉腫についてはまだまだ基本となることが明らかにされていないままになっており、さらなる進歩のためには、それらの基本を固めながらでなければ行き詰まってしまうのではないか、という想いから、「基本を固めつつ進歩するBuild a solid foundation for growth」をコンセプトに開催いたします。

肉腫の新たな時代の芽吹きに、皆様の温かなご支援、ご協力と、多くの方のご参加をお待ちしております。

第8回日本サルコーマ治療研究学会学術集会